パーツラボのカシメ金具
カシメは頭(メス)と足(オス)で一対の、布や革をこの二つのパーツで裏と表から挟み込んで留める金具です。 当店では、リベット鋲とカシメは概念を別にしております。
布や革といった取付対象に、カシメの足が通る穴(多くは2mmないし3mm)をあけ、挟みこむようにして頭をかぶせ、足を潰してカシメをとめます。 リベットやハトメと違い、カシメは足がクルッとヒックリ返るわけではありません。被せた頭の中で足をグシャッと潰しています。
「カシメがすぐ外れます」というご質問いただくことがありますが、それはカシメている(足を潰している)のではなく、ただ挟んで頭を被せているだけの状態だからです。 足が潰れていない状態は「かしめる」事になりません。専用の工具(手打棒かハンドプレス)で上から叩いてください。 初めてカシメを取り付けるという方はカシメの取付け方についてよくある質問等をご参照ください。
実践的なカシメの選び方
- カシメ頭の大きさを選ぶ……取り付け後の表面の仕上がり外観が異なります。 (ミニカシメ、特小カシメ、 小カシメ、中カシメ、 大カシメ、特大カシメ)
-
カシメ足の(両面/片面)を選ぶ……カシメの足には「両面」「片面」があり、裏面の仕上がり外観が異なります。
両面カシメと片面カシメの違い………裏面に出るカシメ足傘部分の形状
- 【片面カシメの場合】裏面(表出する金具部分)がドーナッツのように穴があきます。厚みがあまり出ないため、平たく仕上げたい時に使います。
- 【両面カシメの場合】裏面(表出する金具部分)が丸みを帯びた丸釦で表面と同じ様に仕上ります。やや厚みが出ます。
-
カシメ足の長さを選ぶ………取り付ける布や革の厚みによって「短足」「並足」「長足」と足の長さをお選びください。
カシメ足の長さの違い………取り付ける布や革の厚み合計
- 【片面カシメの場合】
取り付ける革(布)の厚み合計+2mm=最適なカシメの足の長さ - 【両面カシメの場合】
取り付ける革(布)の厚み合計+3mm=最適なカシメの足の長さ
(例)取り付ける革の厚みが合計6mmの場合(厚さ3mmのものを2枚重ねた場合):
⇒片面カシメなら足の長さ8mm以上、両面カシメなら足の長さ9mm以上を目安にお選びください。薄いものに使うのに足が長過ぎる…というお声いただき「カシメはどこまで薄くなるのか?」をご案内しています。
- 【片面カシメの場合】
- 塗装しているメッキを選ぶ………塗装しているメッキによって色が異なります。鍍金以外の塗装についてはカシメの塗装加工についてをご覧ください。
ミニカシメ | 特小カシメ | 小カシメ | 中カシメ | 大カシメ | 特大カシメ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.5mm |
4.6mm |
6mm |
7mm |
9mm |
13mm |
|||||||
タイプ | 片面 | 両面 | 片面 | 両面 | 片面 | 両面 | 片面 | 両面 | 片面 | 両面 | 片面 | 両面 |
短足 5.5×6.5 |
短足 6×6 |
短足 5.5×6.5 |
短足 6×7 |
短足 6×9 |
短足 7×9 |
|||||||
並足 4×4 |
並足 5.5×3.5 |
並足 5×5 |
並足 6×4.6 |
並足 7×6.5 |
並足 8×6 |
並足 7×7 |
並足 8×7 |
並足 8×7.5 |
並足 9×7.5 |
並足 10×13 |
||
長足 6.5×3.8 |
長足 6×6 |
長足 7×4.6 |
長足 8.5×6.5 |
長足 9×6 |
長足 8.5×7 |
長足 9×7 |
長足 10×9 |
長足 11.5×9 |
長足 12×12 |
長足 12×13 |
||
超長足 10×3.8 |
超長足 10×6.5 |
長足 14.5×9 |
長足 18×13 |