カシメはどれぐらいの厚みに対応するのか?小カシメで薄物
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カシメの厚さ対応について
カシメはどこまで薄くなるのか?
コピー用紙などの非常に薄い物にカシメをつかって束ねた場合、カシメ足短はどれぐらいまで薄いものに対応するのかをテストしました。
パーツラボでは、両面カシメの場合【カシメの足=(取り付ける対象の厚み)+3mm】をおすすめしておりますが、「1mm以下のものに取り付けたいのに4mm足のものがない…」というお声も頂きます。
当店で一番足の短い両面カシメはミニカシメ両面並足になりますが、それでも足の長さ5.5mmです。1mm以下2mm以下のものにどうして取り付けたらいいのでしょうか?
そういった疑問のために、「(取り付ける対象の厚み)-3mm以上の足を持つカシメは、足が余って頭が出っ張ってしまうのか」どうか実際に試してみたのがこのページです。
結論を先に申しますと、足が余って出っ張るということはありません。
カシメの頭にあった工具を使うことで頭のキャップの中でちゃんと収まることができます。
では逆にどういう時に頭を突き破るのか?の一例は「カシメの取付け方についてよくある質問」をご覧ください。
私どもの足のおすすめ寸法(【カシメの足=(取り付ける対象の厚み)+3mm】)は、どなたでもキレイに仕上がるようの目安とお考えいただければ幸いです。
小カシメ両面短足を厚み0mmでカシメてみました
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今回は小カシメ両面足短をつかって、何も挟まないでかしめる状態=「厚み0mm」でカシメてみます。
小カシメの頭のパーツは約4.7mmの高さ、足は6mmの高さがあります。
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頭に足を被せてみます。既にここで高さ6mmになっています。
実際は何か紙や布を挟んでカシメるのが通常ですが、ここでは「厚み0mm」に近いものを打つとカシメはどう仕上がるのか?テストのため、敢えて何も挟まず金具だけで打つことにします。
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両面カシメのため、足のカーブにあった窪みをもつ連皿に載せて作業します。このときカシメは足の方を下にして載せます。上の方が頭です。
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小カシメ専用手打棒の窪み部分を小カシメ頭にフィットさせて、ゴム鎚や木槌をつかって打ち付けます。
なお今回は小カシメ入門セットの手打ち工具を使って、木槌でスタッフが打ちました。
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手打ち工具でトントン叩いて可能な限り下まで打ち込み打みました。なお今回はカシメに慣れていないスタッフが手作業で行っています。
慣れていない人間の手で行っているため、叩いた際の重心がぶれて、斜めに仕上がっているのがわかります。
カシメの一部、右側が間0mmになっているのに対し、左側が間0.6mmほどの隙間が出来てしまいました。
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同じ条件でハンドプレス機に両面小カシメ打駒をつかって打ったカシメが右側です。
プレス機ですので、左右均等に力が掛かるため歪まずに仕上がっているのがわかります。
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ハンドプレス機でカシメた場合の隙間は全面約0mmとなりました。
最終的な結果は、
- 手打ち工具でカシメた両面カシメ6mm足…カシメを含めた最終的な金具合計厚み:約3.1mm
- ハンドプレス機でカシメた両面カシメ6mm足…カシメを含めた最終的な金具合計厚み:約2.5mm
最初6mmのものが、以上のように縮みました。いずれも足を頭から突き破ることなく仕上げることができています。
今回は、手打ち工具は不慣れなスタッフが打ちましたので上記のような結果ですが、カシメに慣れた方ならもっとキレイに仕上げることができます。
ただ仕上がりにややバラつきが出るのが気になる方、大量に打ち・かつ平均的な仕上がりを求める場合は、ハンドプレス機をおすすめします。
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