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ハンドプレス機にツメ金具用の打駒をセットします
ツメ金具の打駒は、下駒も上駒もいずれもツメのサイズにあわせた溝があります。
この溝がすっぽりツメ金具を取付ける方向となりますので、下駒の溝の方向が紐をセットする方向と考え、作業しやすい角度で取り付けてください。
今回は輪にした紐にツメ金具を取り付けたいので、両サイドに紐が逃げれるよう、ハンドプレス本体に対して垂直にセットしました。
セット後はずれないようにハンドプレス機の台の両脇にあるネジをつかって固定します。
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上駒を下駒にあわせてセットします
次に上駒の方をハンドプレス機にセットします。
上駒はネジ式となっており、ハンドプレスのレバー+プレス部分の直下、本体の中央部に近い場所にある窪みにネジをあてて取り付けします。
※当店のハンドプレス打駒は、上駒のネジ部分の直径が約7.5mmとなっております。
他店購入のハンドプレス機をお持ちの方はご注意下さい。
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上駒を下駒とりつけ後に噛み合わせをチェックします
通常の
ハトメや
カシメや
ホックの駒であれば、駒の形状は点対称となっており、ハンドプレスの所定の場所に取り付けさえすれば問題ないのですが、ツメに関しては駒に刻まれた一直線の溝を互いに合わせねばなりません。
一度とりつけた後に、レバーをゆっくり引き下ろし、上駒と下駒がきちんと噛み合うようチェックしましょう。
駒セット後、レバーをゆっくり引き下ろし、下駒と上駒の凹凸が噛み合うのかどうかの確認です。
もしどちらかがずれていると下まで打ち込めないため、取り付けが甘くなりますのでご注意ください。
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取り付け対象に金具をセットします
ハンドプレスの準備が整ったら、取り付け対象の準備をします。
今回は幅が約6mm、厚み約1.5mmの革紐を用意し、小さい輪を作ってツメで止めるようにしてみます。
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革紐で輪をつくって、繋ぎ目に金具をセットします。
この時、革の裏面・輪の裏面にしたい方にツメの足をむけさせてください。
ツメを打ち終わったときに、金具の継ぎ目が裏目にきます。
制作後の使用環境、作ろうと思っている作品のイメージにもよりますが、今回は外れにくいように、金具の下のくっつきあってる紐の先端同士は縫い合わせました。
ホッチキス等で留めて、打つ時に作業しやすくするのもオススメです。
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金具をセットしたら下駒に乗せます
裏面に来る方を上にして、ハンドプレスの下駒にセットします。
ツメは取付対象の所定部分を覆ってしまいますので、2つの別れたものを取付ける場合、縫い付けた方が強度増す場合は縫い付けてしまいます。
打つ際のレバー+上駒がキレイに降りてこれるよう調節しながら、手で抑えてずれないようにしましょう。
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真っ直ぐセットできたらレバーを引き下ろす
袋紐の場合、キチンと金具に対して水平にセットできれば、ハンドプレス機のレバーをそのまま引き下ろして下さい。特に力は必要ありません。
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躊躇せずに一気に打つ
ゆっくりでも良いですが、大して違いはありません。レバーを下ろすだけで均等に力がかかりますが、金具のセットが歪んでいる・金具が紐にあってないとキレイに打てないので注意しましょう。
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打ち上がりました
打ち上がった
ツメTA-45です。
そもそもツメ金具用の打ち駒は、「そのままツメを倒すタイプ」と「巻き込み式」があり、当店では巻き込み式を採用しています。
この写真でも少し見えているかと思いますが、打ち上がったときの端っこが、裏に直接でないようにクルッと丸まってるように処理されます。
この方式ですと、ツメ金具がちょうど英語アルファベットの「B」という文字を反時計回りに90度倒したように、丸い形で仕上がります。
力が均等にかかっているため歪みなく、紐と平行を描いて金具が取り付けられているのが分かります。脇からみると山が少々浮いて見えますが、事前にこの山を革に食い込ませる処理など必要であれば適宜行ってください。