ハンドプレスは、英語で言うところのhand(手)+press(圧力)、つまり手で圧力をかける意味で使われます。 当店ではハンドプレス機とはレバー式の万能工具、レバーを振り下ろすことで局所に圧をかけることができる小型プレス機としてご案内しています。 種類は6種ほど存在しますが(メーカーに寄って異なります)、当店では3種類の形状の異なるものを販売しています。
金属付属とくに留め金具として使われるカシメ、飾りカシメやハトメ、ホックなどの取付けには、手打棒やペンチ等を使って「潰し」ますが、この作業をより簡単に行うための道具とお考えください。 何らかの形で垂直に力を加えて圧着させる金具には、概ねお使いいただけます。
またたくさん打つ方用に、ペダル式(足踏み式)により流れ作業でハンドプレス機を使える作業用机組み立てペダル式ハンドプレス台を合わせてご検討ください。
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商品名 | ハンドプレス機(ゴム手) | ハンドプレス機一段式M型 | ハンドプレス機二段式SM型 | ハンドプレス機二段式3L型 |
本体寸法 | 約180×220 | 約260×230 | 約260×255 | 約340×270mm |
タイプ | 一段式S型 | 一段式M型 | 二段式SM型 | 二段式3L型 |
タイプを大きく分けて二段式とそうでないものがあり、二段式は既に縫製して筒状になっているものにも金具を取付けることができます。 ハンドプレス機は必ず水平な何もない所で使わねばならず、本体の下に何も挟まないようにしていただく必要があります。 筒物、とくに鞄や靴の場合、台座が浮いている二段式でないと、対象物の奥までリーチを届かせることができないことがあります。
単純に機種が大きいと、掛ける負荷も大きくなります。
もしアイレット30以降の大きい番手のハトメを留める場合にはハンドプレス機M型より大きい機種をオススメいたします。
二段式SからM寸のハンドプレス機二段式SM型と、二段式3L寸のハンドプレス機二段式3L型の違いは、懐の深さ、本体の大きさです。 筒もので深いところにリーチを届かさねばならない時は、3Lをご選択ください。
また同じ一段式のハンドプレス機(ゴム手)とハンドプレス機一段式M型も本体の大きさ、懐アームの深さが異なりますが、芯棒の長さが異なるため下駒と上駒レンジも異なります。 大きめのシートや布革にお取り付けなさる場合は、懐の深いタイプの方が作業効率は上がります。
鋳鉄(ちゅうてつ)の本体と、バネのついた芯棒、取り外しのできるレバーで構成されています。 本体の鋳鉄は硬いですが割れやすいため、必ず作業は水平の場所で、またワレモノとしてお取り扱いください。(高い所から落とすと割れます)。
ハンドプレス機そのものの構造はシンプルで、把手のようなレバーを引き下ろすことでバネのついた芯棒が下に降り、台座にセットした(金具のサイズにあった)下駒がそれを受け止め、力を逃すこと無く圧をかけて潰します。 芯棒に巻いているバネがゆっくり力を吸収しますので、音もあまりせず、軽く、少しの力で対象物に圧をかけることができる訳です。
ただしハンドプレス機は単体では機能しません。
レバーと連動した芯棒の下に「上駒」をとりつけ、下の台座部分の穴に「下駒」を取付けることで、道具として機能します。
左の写真では(アイレット30用の)上駒と下駒を実際にハンドプレス機に取付けているところです。
上駒と下駒のセットを打駒(または単純にハンドプレス用駒)と呼び、金具にあわせてご用意しています。
圧をかけて潰す(カシメる)タイプの金具の取り付けには概ね使え、また専用の打駒を付けることで、以下のようなことが可能です。
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