ハトメ300とは
ハトメ300は、「#300」等とも表記される穴の直径5mmのスタンダードな番手です。 座金付きの丸潰しタイプで、 (金属の厚みが約0.2mm強あるため)実際に取付けた後の金具の穴の内径は約4.5mmとなります。 厳密に、直径5mm穴のためのハトメをお探しの場合はハトメ350をご利用ください。
傘径が約9mmですので、取付けると穴の縁に約2mmほどの金属縁ができ、穴の綻びやホツレを予防します。 本体の高さが5mmですので、革や布といった取付対象の合計厚みが3mmまでのものにお使いください。
取付対象の厚みが3mmを超える厚いものを留めたい場合、 厚みが3から4mm迄のものにはハトメ300足長をどうぞ。 対象の厚みが5mm超える場合は5mm電気ハトメのハトメ5×8や、ハトメ5×10がお勧めです。 同じハトメ300用の工具が使えます。
なおパーツラボの定番ハトメは真鍮製・アルミ製をご用意していますが、 このハトメ300はステンレス製もお取り扱いしています。 強度、耐久性が必要な方はハトメ300ステンレス製も合わせてご検討ください。
真鍮製ハトメ300
名称 | 真鍮製ハトメ300 | |||
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サイズ | 外径:約5mm 傘径:約9mm 高さ:約5mm |
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材質 | 真鍮 | |||
加工 | ニッケル鍍金、黒ニッケル鍍金 キリンス処理、アンティーク鍍金 |
ニッケル鍍金は、一般的にはシルバー色と呼ばれるスタンダードな白銀色の鍍金で、色そのものが美しいだけでなく、製品本体の耐久度もあげています。
黒ニッケル鍍金は黒銀色で、見る角度によって金属特有の硬質な輝きを持ちます。ですがパッと見る限りはあまり主張せぬ目立たない色合いです。
キリンスは酸洗い処理により、真鍮本来の金色を出したゴールド色タイプです。 真鍮製のハトメの製造の際の汚れなどを洗いながし加工して、真鍮本来のゴールド色(生の真鍮はゴールドの色をしています)を出しています。こういった真鍮のゴールド色は本金メッキや代金メッキよりも多少青みがかって見えるのが特徴です。
アンティーク鍍金、または金ブロンズと呼ばれる鍍金はジーンズやデニム生地と相性がよいので、洋服のアクセントやカバンのアクセントとしてお使いください。
尚この写真は分かりやすいように拡大していますので、ご購入の際には寸法数値をよくご確認いただきますようお願い致します。
実際のニッケル鍍金の色はご覧のモニターにより、写真と異なる場合があります。
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アルミ製ハトメ300
名称 | アルミ製ハトメ300 |
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サイズ | 外径:約5mm 傘径:約9mm 高さ:約5mm |
材質 | アルミ製 |
本体、座金ともにアルミ製のハトメ300です。 アルミは軽くて柔らかいので、薄い布や紙などにはアルミの方がよい場合があります。 また鍍金をかけておりませんので、アルミそのままの色をしています(色合いは、アルミの飲料缶の内側の面などを想像してください)。
なお写真は見やすいように拡大して掲載しております。ご購入の際には実際の寸法数値をご確認いただきますようお願い致します。 また実際のアルミ本体の色は、ご覧のモニターにより写真と異なる場合があります。
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ハトメ300入門セット
名称 | ハトメ300入門セット (ハトメ300用手打棒+ハトメ300) |
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セット内容 |
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材質 | 打棒:鉄/ハトメ300:真鍮製orアルミ製 |
製造 | 日本 |
この商品はネコポス便ではお届けできません。
ハトメ300用手打棒と、お好きなハトメ300を選んでをご購入いただけるセット商品。
プロ用のハトメ300専用手打棒よりも、強度の低い品になり数百回使うと(残念ながら)磨耗しますが、通常使用で充分に使える製品です。
ハンドグリップ式の握るハトメパンチとは異なり、大きいものの真ん中に取付けたり、立体構造を持つものにも柔軟に対応でき、取り付け場所を選びません。 ハトメを初めて打つ方にはオススメの製品です。 ハトメ打ち方について詳しくは手打ち工具によるハトメの打ち方をご一読ください。
セットではアルミ製ハトメ300足長(高さ6mm)も選べます。4mmから3mm程度のものへの取り付けには足長をどうぞ。
またこのセットではお選びいただけませんが、この工具でハトメ5×8も打てます。5mmから6mm程度の厚いものに穴径5mmのハトメを取り付けたい場合には、こちらも合わせてご検討ください。
※手打ち工具はその特性により慣れないと失敗も多い工具です。何度か練習をしてからご使用ください。
※1:このセットは「ステンレス製ハトメ300」はお選びいただけません。ステンの強度に工具が負けてしまう為です。
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ハトメ300の取り付けについて
工具によって作業は異なるものの、ハトメ300の取付けは基本的には以下のような作業です。
- ハトメ300を取付ける対象(革、布、紙、テープ等)に5mmの穴をあける
- ハトメ300の足(筒側)をその穴に通す
- 裏面から座金をかぶせて、足を潰す
まず工具をお持ちでない方は、条件に合わせて工具を選定します。
ハトメにどのような工具があるのかについてはハトメ工具についてをご一読ください。
当店ではざっくり以下の二種類の工具をご用意しています。
- 手打ち工具(手打棒と打皿)……対象の形状に合わせて柔軟に対応できる。比較的安価に入手できる。
- ハンドプレス機と打駒………安定した仕上がり。静音性と効率性が高いものの、初回の購入にややコストがかかる。
手打ち工具については、手打ち工具を使ったハトメの取付け方をご参照ください。 初めて取付ける方はハトメ300入門セットなどがお勧めです。 また良いものを長く使いたい方はハトメ300専用手打棒をどうぞ。
ハンドプレスをお持ちの方は、打駒:ハトメ300用を取り付けて、簡単に打つこともできます。 作業の流れなどはハンドプレス機を使ったハトメの打ち方をご参考にしてください。
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薄いものにハトメ300を取付ける補強
「非常に薄いものにハトメ300を取付けたいのですが、周辺の布が負けて、破れたりほつけたりします」というご質問をいただいたのでお答えします。
ハトメは 紙や布といった取付ける対象が非常に薄い場合、周囲の布や紙が負けて、抜けたり破れやすくなることがあります。 そういう場合に必要なのが、画像のような丸いドーナッツ状の補強のための芯です。
この補強芯を取付対象にあけた穴に重ねてハトメ300を打つことで、ハトメだけが傘の周りからズボッとすっぽ抜けること防ぎます。 少量であれば制作していただいた方が手軽です。
それとは別に主に紙、とくに封筒や値札タグに使われている茶色い既成品もあります。 サイズ内径5mm/外径13mm/厚み0.5mmで、封筒の釦代わりとしても使われています。 ご入用の方は、別途ロット5000枚から販売いたしておりますので、 お手数ですがお問い合せください。
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