大カシメ手打棒(逆打ち用)
片面カシメを逆打ちする際に必要な工具が、この「逆打ち棒」です。
(※市販バインダーなどが片面カシメで取付けされている例はバインダー金具を片面カシメで打った場合で少しご説明しています。)
通常、カシメは足(凸)を下、頭(凹)を上に被せて叩いてかしめます。
しかし取り付ける対象が立体的で複雑な形状をしている場合や、製品の仕様上、作業の都合により、通常の逆(頭(凹)を下、カシメ足(凸)を上にして)打つ必要がある時があります。
そういう場合、両面カシメの場合(※1)は単純に逆に配置して、通常の工具でいつも通り打てば問題ありません。しかし片面カシメの場合はそうはいきません。
そういった特殊なケースで使うのが本製品逆打ち用なのです。
※1:両面大カシメを逆打ちしたい方は、普通の大カシメ入門セット手打棒をお使いください。
大カシメ逆打ち棒セット
名称 |
大カシメ逆打ち棒セット |
内容 |
- 大カシメ逆打ち棒1本
-
お好きな片面大カシメ1種類
- 片面短足(真鍮/ニッケル10組)
- 片面短足(真鍮/ゴールド10組)
- 片面短足(真鍮/黒ニッケル10組)
- メ片面並足(真鍮/ニッケル10組)
- 片面並足(真鍮/ゴールド10組)
- 片面並足(真鍮/アンティーク10組)
- 片面並足(真鍮/黒ニッケル10組)
- 片面長足(真鍮/ニッケル10組)
- 片面長足(真鍮/ゴールド10組)
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大カシメ用の逆打棒と、お好きな片面大カシメを1種お選びいただけるセットです。
大カシメ片面短足と、大カシメ片面並足と、大カシメ片面長足から、お選び頂けます。
尚当店パーツラボでは、カシメの足の長さは取り付ける対象の厚みに合わせて選んでいただくことを推奨しています。
取付け予定(革、布、紙、ボード)の合計厚みを計測し、その値に+2mmした長さをもつカシメをお選びください。
また取付け対象にまだ穴あけをしていない・カシメ打ち用の穴あけ工具をお持ちでない方は、ハトメ抜き4mm用を別途お買い求めください。
通常、カシメ取付対象にまず4mmの穴をあけてから、本製品でカシメ打ちをします。
なお実際の製品はご覧のモニターにより、写真と異なる場合があります。
掲載写真は見やすいよう拡大縮小をしていますので予めご了承ください。
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大カシメ逆打ち棒と、通常の手打棒の違い
掲載写真は、普通の大カシメ入門セット手打棒と、大カシメ用の逆打ち棒の先端の比較です。
普通のカシメ手打棒が大カシメの頭の形状に合わせたラウンド型の窪みがあるのに対し、逆打ち棒は大カシメの片面足の傘にあいた穴にあう突起が設計されています。
そのため、通常のカシメ手打棒が片面カシメ・両面カシメ両方に使うことを前提にしている工具であるのに対し、逆打ち棒は片面カシメ用の特殊な工具と言えます。
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大カシメ逆打ち棒は、大カシメ以外に使えるか?
使えることは使えますが、仕上がりに難があるためおすすめしません。
実際に本製品「大カシメ逆打ち棒」で、何も挟まず大カシメ片面並足を打ったところ画像のようになります。
足が少々長くても、表面に出る頭の形状は損なわれず、きれいなラウンドを保ったまま丸ボタンとして仕上げることができます。
もしもカシメ頭を平たく仕上げたい場合は、連皿の窪みを使わず、裏面の平らな面で打ちます。
その場合も同様の仕上がりとなります。
しかし同じ「大カシメ逆打ち棒」で、一段小さい中カシメ片面並足(画像のゴールド色のもの)と、一段大きい特大カシメ片面長足を打つと、頭に足の先端がうっすら浮かび上がってしまいます。
この頭に足先が浮かび出る問題は、足が長すぎることが問題というよりカシメよくあるご質問にある「カシメの足が頭から突き出たような、足のシルエットが浮かぶ形に仕上がります。足が長すぎるのでしょうか?」の質問と同等の問題です。
合わない手打棒を使って打つとどのような場合でも起こってしまいます。
当店パーツラボでは、ただいま大カシメ用の逆打ち棒のみ取り扱っていますが、他のカシメをご希望の方はお手数ですがお問い合せください。
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