ハトメの取付け工具のタイプと種類
ハトメの取付け方法には、ハトメパンチ(ハンドグリップ式)、ハトメ手打棒と皿、 ハンドプレス機など以下のようなものがあります。 取付けの形状が異なりますので、各工具によって得意不得意があります。
ハトメによって全工具があるわけではありません。 例えば電気ハトメには手打ち工具が殆どありませんが、大型のアイレットは手打ち工具が殆どで、ハンドプレス機打駒は製造がありません。
ハトメの取付け方法には、ハトメパンチ(ハンドグリップ式)、ハトメ手打棒と皿、 ハンドプレス機など以下のようなものがあります。 取付けの形状が異なりますので、各工具によって得意不得意があります。
ハトメによって全工具があるわけではありません。 例えば電気ハトメには手打ち工具が殆どありませんが、大型のアイレットは手打ち工具が殆どで、ハンドプレス機打駒は製造がありません。
ハトメ工具のザックリとした製品の外観と違いは以下の通りです。
※1菊割れハトメ用の工具(先端に刻みが入っている)で打つと、ハトメ(丸潰し)であっても、裏面は割れて仕上がります。裏面を丸潰しで仕上げたい場合は、丸潰し用の工具が必要です。詳しくは菊割れハトメとは?の工具の項目をご一読ください。
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手で握るハンドグリップ式のハトメ工具です。 昔は菊割れハトメ、またアルミ製のハトメ用に多かったのですが、近年は両面(丸潰し)ハトメでもこのスタイルの工具が造られています。 ハトメとそれ専用の工具であるパンチが一緒になっていることが多いため、工具選びに失敗せず、ハトメを少量お使いになるに良いでしょう。
ただ工具の形状上、その手軽さから、大型のアイレットには対応するハトメパンチは殆どありません。 理由としてはアイレット32以降の大きいハトメを潰そうとすると、ハトメパンチ自体を大きくせざるを得ないこと。 そうすることで、この工具の最大の長所である手軽なコンパクトさが失われてしまうからです。
また取り付けるハトメの位置も、機体の形状に制約を受けます。 縁から離れたところにハトメを取り付けるのは難しいと言わざるをえません。 例えば非常に大きいシートがあって、真ん中にハトメを打たなくてはならない場合、ハトメパンチは不適です。
最後に重要なことですが、「手で握る」使い方のため、基本は握力です。大量の取付けや、硬い材質のハトメには適しません。 「ハトメ打ち」は金属を潰して曲げる行為ですから、ハトメパンチのご利用は基本的に少量、縁から遠くない位置に打ち、かつ小さめのハトメにお使いいただくのをおすすめしています。
泥臭くてアナログチックではありますが、打棒と打皿が分離されているぶんハトメ手打ち工具は最も自由度が高い製品といって良いのではないでしょうか。
この二つが切り離されていることで、既に立方体になっていたり複雑な形状のもの(縫製済みの布革製品や、紙製箱)であったり、平面的に非常に大きいもの(シートやテント)であっても、ある程度カバーできてしまいます。 実際、中小規模のハンドクラフト用にはこのタイプが最も使われており、当店でも自信をもっておすすめできる製品です。
難点といえば、やはり金属を潰す「音」がすること。平均3回から6回ほどの打ち込みでハトメ取付け完了しますが、マンションなどの集合住宅の場合は注意が必要です。 付属の打皿は身の詰まった金属で、ハトメに必要な力を局所的にカチンと返しますので、工具の下には新聞紙や雑誌など衝撃を吸収するものを敷いて使っていただくのも良いかと思います。
しかし手打ちだからこそ伝わる手の感覚、下まで打ち込んでグッと形状が固定される瞬間が、何度かハトメを打つことで感覚的に分かってきます。 仕上げの一手間をキチンと確認しながら製品を仕上げたい方には手打ち工具をおすすめします。
詳しい使い方については手打ち工具を使ったハトメの取付け方をご一読ください。
ハトメをひたすら大量に、機械的に打っていく必要がある方にはハンドプレス機とハトメ打駒がおすすめです。 「ハンドプレス機」というコンパクトなプレス機に、「打駒」というハトメに合わせた治具を取付けて、そのハトメ打ち専用機にするのが特徴。 レバーを引き下ろすだけでほぼ失敗なしでハトメを淡々と取付けていくことが出来ます。
失敗しらずで、作業音もほぼしないハンドプレス機ですが、もちろん短所もあります。
ハトメパンチと同様にアイレット35以降の大きいハトメの取付けはできない(※1)ことと、縁から一定以上は離れた場所に打てないことです。
もちろんハトメパンチよりは距離の離れた位置に取付けできますが、例えば当店で一番小さい(短い距離しか打てない)ハンドプレス機(ゴム手)だと縁からの最大距離は約6.5cmです。
6.5cm以上縁から離れたところにハトメを打つには少々工夫が必要となります。
注※1:打駒の製造がこのサイズ以上はほぼ無いためです。逆にいうと、打駒さえ製造できればできないことはないのですが、ハンドプレスの上レバーと下台座のレンジ(間隔)により、あまり大きい打駒が作れないのです。
しかし初心者の方でもほぼ失敗なし、音なし、で取り付けできるのは魅力的です。 実際に当店ではビジネスユースの中~大量取付けが必要なお客様は、このハンドプレス機+打駒をご選択いただいています。
詳しい使い方についてはハンドプレスを使ったハトメの取付け方をご一読ください。
全自動式・半自動式のハトメ打ちは業務用ですので、ただいま当店では販売しておりませんが、取寄せお見積は可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
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